長引くグリーフ に苦しんでいる方へ
大切な人をなくした後、様々な苦しい感情、思考や身体的不調を体験することは、人として自然な反応であり、この反応・プロセスは「グリーフ(悲嘆)」と呼ばれています。
グリーフの反応や過程は、人それぞれにとても苦しいものだと思いますが、通常は、周囲のサポートや時間の経過と共に、徐々に、波を繰り返しながらも、年単位で、その激しさは軽減していきます。
しかし、死別を取り巻く状況や周囲のサポートの有無によっては、通常のグリーフ反応がより強度で長期化したり(=専門用語で「複雑性悲嘆」と呼ばれる状態)、うつ病やPTSD(再体験、回避・麻痺、過覚醒などの特徴的なトラウマ症状が生じる疾患)などの精神疾患が併発する場合があります。
このような場合は、自分や家族だけで苦しみを抱えるのではなく、死別後のメンタルヘルスの問題に取り組んでいる精神保健福祉センターや医療機関へ相談するという方法があります。
どのような相談機関や医療機関があるのかわからず困った時には、北海道や札幌市の精神保健福祉センターや市町村の保健センターに相談してみましょう。
◆PTSD(心的外傷後ストレス障害)について
イギリスの王立精神科医学専門学校が作成したウェブサイトの日本語版より
トラウマ・ケアに関する書籍
◆複雑性悲嘆に関するウェブサイト、資料
「複雑性悲嘆の評価と治療」
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 成人精神保健研究部 中島聡美・伊藤正哉
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